・オリキャラ主人公を導入したネギまSSの類型化。

・非常に貧しい行いではあるのだが、頭の体操と後の布石のために。いわばオネイニー。

・前提。大人組/子供組という大枠があり、大人組は魔法世界組/非魔法世界組に大別される。非魔法世界組の大人は魔法を知っているか否か、魔法を行使可能か否か(戦闘力を有するか否か)で更に細分化される。また、職業としては教師や用務員がたぶん多い。教師を選択した場合、ネギ先生の存在を置換して担任となるか、或いは副担任としてネギ先生を補佐する立場に回るのが強い。無関係なクラスに配置すると修学旅行編に随行しにくくなるので、原作展開を追う上ではやや不利か(このテンプレを意識的に回避した作例もそれなりに存在する―――その場合、留守番中のエヴァとの絡みが描写可能なので僕が嬉しい)。

・魔法世界組についてはあまりよく知らない―――僕が熱心にSSを読んでいた時期が本誌で魔法世界に突入する前くらいだったので単純に読めていない。少ない経験から適当を言うと、元ナギ組、という肩書きを使った作品がひところ流行っていたような気はする。詠春やクウネルあたりと絡ませやすくなるし、たとえば修学旅行編の写真にちょっとだけ写ってたりといったミニイベントを挿入したりも出来るので、扱いの難易はともかく幅が広がる余地はありそう。

・子供組に関しても大人組と同じような感じで、重要なのはネギクラスか否か、前者であれば中等部か高等部か、魔法を知っているか知らないか、戦えるか戦えないか、といったあたり。イベントの殆どが麻帆良女子中等部で発生していること、最初の山が修学旅行であることを考えると、実は男子生徒をイベントに巻き込むにはかなりテクニカルな処理が必要となる。学園長の思いつき、でゴリ押しするなら一瞬だが。

・以上で述べた分類のうち、大人/子供問わず、「魔法を知らない」キャラクタを物語に巻き込むにはそれなりに大きなハードルがあり、そこで長谷川千雨の持つような違和を感じる類の能力が非常に有用なのでは、というのが本題。

・本題が一瞬で終わった。

・ちょっと突っ込んだ話をすると、他の人間たちは認識を阻害されにくい者の違和を共有することはできないけれど、彼/彼女が違和を抱いている、という様子に関しては異常なことだと知覚することが可能で、そういった間接的な認識の経路によって魔法側の意図の裏をかいたギミックが仕込める余地はあるんじゃないかしら、とか。既にやられてそうな気もするのだけれど。

・しかし、そう考えると長谷川千雨が周囲とディスコミュニケーションを保っていたという設定はどこまでも正しいなー……。赤松健はどこまで意図してやってるのか。