ゆるふわ

・ぽかレイをアレすることによってシンジくんとゲンドウを同じ状況にした、という指摘に「だからそれに自力で気付けないからアホだっつーのよ……」と思った。自分アホですねというお話(大切なものが脳に備わっていない)。

・「父さんは大事な人を失ったことがないからそんな事が言えるんだ!(うろ覚え)」からの「子供の駄々に付き合ってられん(うろ覚え)」、という流れを意識すると非常に重要な構図っぽい。

・あと考慮しとくべきなのはユイの思惑とかなー。旧劇版の時点でも碇ユイは自分の意志で初号機に残り(旧劇における冬月先生の台詞参照)、男二人に自分の計画を遂行させた(こちらは未確定かしら)のだけれど、新劇版だともっと直截な意図を感じる。ダイレクトエントリーの絵面が異様に猟奇的だったせいで変に意識させられてるだけかも知らんけど。

・ゲンドウが碇ユイの思想―――人間をエヴァに乗せて永遠を得るというプランに惹かれたのか、そういうの抜きで彼女の人格や容姿に惚れたのかは描写されていない筈だけれど、後者だとすると献身的ってレベルではないよなー。

・そういう諸々を考えて「済まなかったな、シンジ」の台詞を聴くとすごい感じるものがあるというか、僕は旧劇であのシーンが一番好きです。結局はシンジとゲンドウの話として全てを読みたいと思ってしまう。今もなお。

 

・ちなみにゼーレの思惑はヒトを生命のスープに還元し単一生命とすることで、ユイの計画が神になることであるなら、彼らの計画は神の身許に還ること、とか言える(剥奪された生命の実を再び獲得し、悪魔に与えられた知恵の実を返上し、エデンで未分化かつ永遠の命を生きるということ)。ガフの部屋が開くぞ、ってのは確かそういう意味で、でも結局はシンジ君が他者性を望んだことでA.T.フィールド=ヒトを象る檻は復活した、という流れ。