この空のなくなるその日まで、空を―――空を、よく見ておくといいよ―――(草稿)

・日常性と異常性の程よく同居した自動的な人間を実現するイマの同期性自我拡大症候群と、C†Cにおける群青色との相似について、みたいな話をした。

・直接的な前作ネタとか世界観の繋がりを示唆する設定と考えるよりは、ロミオの人の問題意識にふさう異常性の描写だったと見做す方が感覚的にはしっくりくる。

・C†Cにおいては剥き出しの自我の表出=ヒトを象る檻の解れを招く群青色が社会通念としての人間の在り方に相応しくないものとして扱われ、そこからの脱却が志向/試行されていた。翻ってイマにおいては、同期性自我拡大症候群は健全なヒトの世界を終わらせる終末の音であり、それは王たる彼らがヒトに触れる際に不可避に発生する侵略の罪を否応なく想起させる鏡としても機能していた。

・人間らしさ、とは人間の総体により機能的に/曖昧に指し示される傾向であり、また人間とは人間らしさという傾向により意識下にせよ無意識下にせよ強く規定されざるを得ない存在である。部分と全体は相補であり、鶏と卵の先後は断定できない。大局としてうねりを起こしながら、人間の世界は回る。

・そのような状況に於いて、流動性と根拠の薄さに注目した時、人間らしさとは単なる制度であると言える。制度に自己を寄せることの困難さを描いたのがC†Cであり、制度に寄せ切った自己を人間と呼べるかどうか、という苦悩を描いたのが最果てのイマである。届かない者の慟哭と、全てを見通してしまった者の絶望と。求めるものが正反対な彼らは、互いの姿を観ながら羨望を覚える。

 

・すげー久しぶりに断定調で書いてみたけど、断定の快楽<不誠実さの齎す胃の痛さ なのであんまり精神によくねーなーと思いました。僕の場合は。

・なんか理路おかしいけど、どこがおかしいのかわかんねーなので一旦寝るとのことです。眠いと本当に文章がひどくなるな。たぶんフリークスの自動性に言及しないとダウト。